茶の湯たび
“Chanoyu” trip.
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2、仏教伝来、神仏習合と奈良
自然崇拝を起源とする神道は正に自然発生的に起こった信仰形態であるため明確な教義を持たなかった。
一方6世紀半ばから渡来の帰化人たちによって中国や朝鮮半島で主流となった仏教がもたらされ、やがて538年百済から正式に公伝され、各地に寺院が建立、さらに仏教に厚く帰依した聖徳太子の登場をもって国を守る役割を付与された。
やがて8世紀ごろには古来の神祇信仰は仏教の教義を理論として援用することでより存在感を高めていく。
その過程で日本の神は、実は外来の仏が我が国に相応しい姿に変化して降臨しているという本地垂迹説が流布していく。
春日大社には興福寺、東大寺には手向山八幡宮、三輪山には大御輪寺と、代表的な神社には神宮寺が、寺には鎮守社が付属し一体となって信仰を集めていく。