茶の湯たび
“Chanoyu” trip.
お知らせ News
2025年10月17日、ならまち月釜茶会を開催しました。
報告レポートです。
ならまち月釜茶会10月の席主は大小田さくら子さん
ならまち月釜茶会10月の席主は朗誦家の大小田さくら子さん。
大小田さんは古事記の朗誦を行われている方です。
神話のお話にとても詳しい方で、尚且つご息女の大小田万侑子さんが芸術家で、茶道具も少し作られているために思い切って席主をお願いしました。
大小田さんは席主は初めてという事でした。
お茶席の趣向

お茶席の趣向は大小田さんが古事記の朗誦と共にご縁を作ってこられた方々とのお話でした。
掛軸は薬師寺松久保秀胤長老の字で満月の夜に多くの生命が生まれることを表現した二行でした。
この軸は薬師寺別院の潮音寺の行事の際にご息女の作った手ぬぐいを見て秀胤長老が書かれたとのことでした。
花入は宗全籠に季節の花を入れ、神話をもとに橘の実を趣向に合わせて飾りました。
香合は蛤の香合です。こちらは大国主命の神話にちなんで使いました。
水指は、塩壺で、仁徳天皇の由緒に基づいた話でした。
茶碗は春日大社の立鹿や、大小田さんに縁のものが並びました。
茶器はイチイの木で作られたものです。
仁徳天皇が正一位の高官の与える笏をこのイチイの木で作ったことに由来します。
茶杓は桜の木で作られた物でした。
大小田さんの古事記への想いが溢れるお茶会でした。
次回のならまち月釜茶会は11月17日、藤丸正明が担当します。
予約はこちらからお願いします。↓
https://ex.npo-stbs.com/event/detail/251
